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【item】注射の痛みをやわらげる?マイクロカニューレ
美容注射をする際に使用されるマイクロカニューレについて、特徴やメリット、デメリットなどを説明しています。
美容注射で用いられるマイクロカニューレとは
美容注射の痛みをやわらげる方法として、マイクロカニューレを使用している病院もたくさんあります。
マイクロカニューレとは、先端が丸い極細の針のこと。先端が丸くなっているので血管や神経を傷つけにくく、内出血などのリスクを減らすことができます。針が極細で曲がるため、毛細血管なども傷つけにくいといわれています。
通常の針のように、先端に穴が開いているのではなく、注射針の横に穴が開いているのも特徴のひとつ。通常の針の場合、薬剤を行きわたらせるために、複数個所、針を刺す必要があるのですが、穴が横についているマイクロカニューレは、皮膚の内部で針の向きを変えるだけで、注入の方向をコントロールすることができます。
また、目の下など、皮膚の薄いところは、針をさすと内出血しやすくなります。しかし、マイクロカニューレの場合、何カ所もさす必要がないため、内出血を起こしたとしても、針をさした1箇所だけですみます。
マイクロカニューレは、顔の場合、顎以外のほとんどの部位で使用することができます。
マイクロカニューレと従来の針との違い
マイクロカニューレ | 従来針 | |
---|---|---|
痛み | 少ない | あり |
注入回数 | 1部位につき1回でOK | 1部位につき5~7回 |
内出血 | 少ない | あり |
価格 | 高い | 安い |
マイクロカニューレのメリットとデメリットについてまとめてみました。
マイクロカニューレのメリット
- 針の先端が丸くなっているので血管や神経を傷つけにくい
- 針の先端ではなく横に穴が開いているので、針の向きを変えるだけでいろいろな方向へ注入することができる
- 何度も針を刺す必要がないため、内出血を最小限に抑えることができる
- 血管内に薬剤が注入されることがないため、血流障害などのリスクを回避することができる
- やわらかい層にしか入らず、一定の深さの部位に薬剤を注入するため、仕上がりがきれい
- 適切な深さに、確実に薬剤を注入することができる
マイクロカニューレのデメリット
- 真皮内には注入できないため、傷跡などでへこんだ部分には従来の針のほうが向いている
- 垂直に刺すことができない
- 従来の針よりも価格が高くなる