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ヒアルロン酸注射とは?効果とリスク
ヒアルロン酸注射とは、しわやたるみの改善、加齢による頬のボリューム減少の改善、小じわの改善などの目的で、皮膚にヒアルロン酸を注入する治療方法のことです。
針を刺して異物を入れることへの不安感や、副作用のリスクから、ヒアルロン酸注射を悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。しかし、ヒアルロン酸は私たちの皮膚に存在する物質であり、また、メスを使わない治療のためメイクも当日から可能。施術を受けたその日から効果を実感しやすい治療です。
このページではそのヒアルロン酸注射の特徴や副作用等を、解説しています。
ヒアルロン酸とは?
そもそもヒアルロン酸とは、私たちの皮膚などの組織中に存在するゼリー状の物質です。保水力が高く、例えば皮膚においては、肌の土台になる細胞の間に存在して水分を蓄え、皮膚の弾力性や潤いを保つ成分として欠かせないものです。
しかし、ヒアルロン酸は年齢とともに減少が始まっていくといわれています。その結果、ハリがなくなり、しわやたるみが発生してしまうのです。
ヒアルロン酸注射の効果
年齢とともに減少してしまうヒアルロン酸を注入することで、肌の様々な改善が期待できます。40代の方々にうれしい、ヒアルロン酸注射の効果について解説します。
ほうれい線・口元・額などの、深いしわの改善
ほうれい線やマリオネットライン(口角が下がることによって現れる垂直ライン)、額や目尻に現れる深い表情じわにもヒアルロン酸注射は効果が期待できます。
加齢によりヒアルロン酸の生成量が減ってしまうと、真皮の中でコラーゲンのすき間に入っていたヒアルロン酸も減少し、表皮が支えられなくなります。すると肌表面が凹んで見えるようになります。これがしわの原因。
ヒアルロン酸注射で肌にヒアルロン酸を補うことで、しわになっていた部分が表面に押し上げられて盛り上がり、結果的にしわが改善します。
ほうれい線にヒアルロン注射を行った事例
【before】

【after】

ジュビダームボリフトを使用した事例です。after写真は施術後1か月後のもの。
・リスク:痛み…チクッとした軽い痛み、ダウンタイム…部位や治療内容によって内出血を伴うことがあります。
額にヒアルロン酸注射を行った事例

40代女性の額に、ヒアルロン酸を注入した事例。額の生え際から全体に注入。
・リスク:痛み…チクッとした軽い痛み、ダウンタイム…部位や治療内容によって内出血を伴うことがあります。
肌のボリュームがアップする
こめかみや頬は、加齢によってボリュームが減少することで、へこみ・くぼみが目立つようになります。ここにヒアルロン酸を注入することで、肌全体がふっくらとボリュームアップし、「痩せ」や「こけ」による老けた印象を改善します。
肌のボリュームアップを目的にヒアルロン酸注射を行った事例

上まぶた、目の下、頬、ほうれい線、顎とお顔全体にヒアルロン酸注入した事例。顎ボトックス注射を併用しています。
・リスク:痛み…チクッとした軽い痛み、ダウンタイム…部位や治療内容によって内出血を伴うことがあります。
ヒアルロン酸注射のここが魅力!
しわやたるみの改善を行うには、さまざまな治療方法があります。その中でもヒアルロン酸注射の魅力を紹介します。
処置後に効果を実感しやすい
治療時間は約5~10分程度で、注射を行った直後に効果を実感しやすいのが特徴。できるだけ早くしわやたるみを改善したい方におすすめです。
肌への負担が少ない
メスを使わないので傷あとが残る心配がありません。ダウンタイムもほとんどなく、施術当日からメイクすることも可能です。
ナチュラルに仕上がる
ヒアルロン酸は元々人の皮膚組織などに存在するもので、いずれは体内に吸収されるので、定期的な施術が必要です。しかし、効果がずっと続くわけではないからこそ、製剤の量や注入箇所の調整次第で、ナチュラルな仕上がりを目指すことができるのです。
ヒアルロン酸注射の副作用と注意点
人間の組織に由来するヒアルロン酸ですが、治療にあたり副作用が生じる可能性はゼロではありません。事前に医師にきちんと確認するようにしましょう。
内出血
毛細血管が多い場所、また皮膚が薄い場所にヒアルロン酸注射を打つ場合、内出血する可能性がありますが、一般的には1~2週間ほどで治まるといわれています。(個人差があります)
注入部位の皮膚が薄く内出血が気になる方は、針の先端が丸く内出血を減らすことができるとされる「マイクロカニューレ」を使った、ヒアルロン酸注射もあります。
腫れやむくみ
ヒアルロン酸注射を打った時の刺激による腫れやむくみを感じることがあります。しかし、患部を強く押したりしない限り、数日~1週間ほどで症状は治まることがほとんどといわれています。(個人差があります)
ヒアルロン酸注射は痛い?
注射針を刺すので、チクッとした痛みは伴いますが、十分に冷却してから施術する上、注入剤には麻酔成分が配合されているので、ほとんど痛みを感じないといわれています。それでも痛みが心配な方は、注入前に表面麻酔も可能なクリニックを選ぶとよいでしょう。
種類別!ヒアルロン酸注射剤の特徴とリスク
世界中のさまざまな医療メーカーがヒアルロン酸を製造していますが、なかには日本の厚生労働省によって承認されていないヒアルロン酸注射剤も存在します。未承認のヒアルロン酸製剤は、その安全性が確認されていないことはもちろん、効果が持続しにくい可能性もあります。
ヒアルロン酸注射の費用は様々ですが、安さに飛びつくのではなく、どの種類の製剤を使用しているか、事前に確認することが大切です。
日本の厚生労働省によって承認を受けている製剤の種類について一部解説します。
ジュビダームビスタ®
アメリカのアラガン社が製造しているヒアルロン酸シリーズ。しわ治療用ヒアルロン酸注入剤として厚生労働省より承認を受けている製剤です。様々な種類が存在し、注入部位に応じて適切な製剤を選ぶことが大切です。
費用が少し高めですが、効果の持続期間が長いため、1日にあたりに換算すると他の製剤とも変わらないといわれています。
レスチレン®
皮膚や皮膚の下の組織に直接注入することで、ほうれい線など中程度から重度の顔のしわの矯正や整容を目的としています。独自の特許取得術である「NASHAテクノロジー」により、粒子サイズが均一化されています。
厚生労働省認定の製剤における詳しい情報は下記からも確認できます。

【取材】ヒアルロン酸注射を打ったYukoさん
ほうれい線が気になってヒアルロン酸注射を打った40代のYukoさんにインタビュー!効果や痛みなど具体的にお伺いしました。…しわ・たるみの注射エピソードを読む
ヒアルロン酸注射が受けられるクリニック【全国版】
しわやたるみなどエイジングケアに効果を発揮するヒアルロン酸注射が受けられるクリニックをエリアごとにまとめてみました。該当するエリアにお住いの方は、ぜひチェックしてみてください。
北海道・東北・北陸・中部地方のクリニック
関東地方のクリニック
中部地方のクリニック
- 新潟でヒアルロン酸注射
- 富山でヒアルロン酸注射
- 石川でヒアルロン酸注射
- 福井でヒアルロン酸注射
- 山梨でヒアルロン酸注射
- 長野でヒアルロン酸注射
- 岐阜でヒアルロン酸注射
- 静岡でヒアルロン酸注射
- 愛知でヒアルロン酸注射
近畿地方のクリニック
中国地方のクリニック
四国地方のクリニック
九州・沖縄地方のクリニック
安いヒアルロン酸注射に注意!
あまりにも低価格な場合、品質があまりよくない可能性があります。品質が悪ければ、顔にしこりが残ってしまうこともありますので注意が必要です。
悪質なクリニックの中には、1本のヒアルロン酸注射を他の人にも注入するという「使いまわし」を行っているところもあるようです。薬剤を使い回すことで、壊死や感染症を引き起こす原因となります。
このようなリスクを回避するためには、使いまわしではなく、1本単位で料金設定をしている美容クリニックを選びましょう。
ヒアルロン酸注射の効果が持続する期間
施術後すぐに効果を実感しやすいヒアルロン酸注射ですが、注入された製剤は次第に体内に吸収されていきます。たるみやシワの改善を図る場合、1回の施術で効果が持続する期間は半年から1年程と言われています。定期的に治療を受けることで、美しい状態を保つ必要があります。