公開日:|更新日:
【種類別】ヒアルロン酸注射剤の特徴
このページでは、ヒアルロン酸注射の製剤を種類別に紹介しています。ヒアルロン酸注射はクリニックごとに費用が異なりますが、安さに飛びつくとリスクもあります。効果が出にくかったり、持続性が短いこともあります。
一方で、厚生労働省から承認を受けている製剤もあります。有効性や安全性を重視するなら、国から承認を受けているか確認しましょう。ここでは厚生労働省認定のヒアルロン酸注射の製剤を紹介します。
【厚生労働省承認】ヒアルロン酸製剤一覧
ここでは、厚生労働省の承認を受けた製剤である「ジュビダーム」と「レスチレン®シリーズ」について紹介しています。
ジュビダームビスタシリーズ
ウルトラXC/ウルトラプラスXC
ジュビダームビスタシリーズのウルトラXCは、シリーズの中でも柔らかい製剤で、細かなシワを目立たなくするために用いられています。柔らかいので適応部位は幅広く顔全体まで広範囲に使用できますが、涙袋・目の下・唇のボリューム感を出す目的にも使用されています。
一方で、ウルトラプラスXCは、ウルトラXCも少し硬めで中程度の柔らかさを持つ製剤です。少し硬さがある分、深いしわ・溝に適しています。
適応部位
- ジュビダームビスタウルトラXC…額/頬/ほうれい線/口の周り/マリオネットライン/あご/おとがい部等
- ジュビダームビスタウルトラプラスXC…ゴルゴライン/頬/口角下
ボリューマXC
ジュビダームビスタシリーズのボリューマXCは、やや硬めの製剤です。肌のくぼみやこけを目立たなくするために使用されています。ボルベラ・ウルトラXC・ボリフトXC・ウルトラプラスXCよりもやや硬めです。額・ゴルゴライン・マリオネットライン・ほうれい線などの加齢によりシワや凹みが目立つ部分に適応。また、硬さがある分、顎やおとがい部といった口元にも使用されています。
適応部位
- 額/ゴルゴライン/ほうれい線/マリオネットライン/おとがい部/あご/口角下・頬等
ボリフトXC
ジュビダームビスタシリーズのボリフトXCは、やや柔らかい製剤です。ボルベラXCやウルトラXCよりも柔らかさがあり、どちらかと言えば浅いしわやくぼみに使用されています。40代以降に気になり始めるゴルゴライン・ほうれい線・マリオネットラインなどにも多く用いられています。
ただし、同程度の柔らかさを持つウルトラプラスに比べると高価ですが、持続性を求める人に人気があるでしょう。
適応部位
- 額/ゴルゴライン/ほうれい線/マリオネットライン/おとがい部/あご/口角下/頬等
ボルベラXC
ジュビダームビスタシリーズのボルベラXCは、シリーズの中でも1番柔らかい製剤です。柔らかさを活かしてしわを目立たなくさせたり、唇にボリュームを持たせたりする目的で使用されています。目の周辺や口周り、首元のしわや悩みの解消に向けて使用されるケースが多いでしょう。ウルトラXCよりも持続期間が長い分、価格が高めに設定されています。
適応部位
- 額/目の上のくぼみ/目の下/口周り/唇/首のしわ等
ボラックスXC
ジュビダームビスタシリーズのボラックスXCは、シリーズの中でも1番硬い製剤です。硬さが求められる顎・鼻の形成に使われています。顎に高さを出してフェイスラインをスッキリさせたり、鼻筋を通して顔立ちをハッキリさせたりと、プチ整形として使用されるケースが多いでしょう。クリニックによっては、フェイスラインや頬の引き上げを期待できることから、小顔治療として提供されています。
適応部位
- 鼻/あご/フェイスライン等
ボライトXC
ジュビダームビスタシリーズの中でも、ボライトXCだけは肌質改善を目的としてつくられています。シリーズの他の製剤はしわやたるみを目立たなくさせたり、ボリュームをアップさせたりする目的で使用されているのに対し、ボライトXCは肌質に悩む人が利用できます。保湿性の改善やハリを持たせる目的で使用できるほか、コラーゲンの産生を増やす作用が期待できるでしょう。
適応部位
- 顔全体
レスチレン®シリーズ
レスチレン®リド
レスチレンリドは、中程度の柔らかさを持つ製剤です。ジュビダームビスタシリーズのウルトラやボリフトに近い硬さを持ち、ほうれい線などのしわに適応します。真皮の中間層から深層にかけて注入します。中程度から重度のしわを目立たなくする目的で使用されており、唇・まぶた・鼻といった硬さが求められる箇所には適応しません。
適応部位
- ほうれい線/しわ/マリオネットライン/ゴルゴライン等
レスチレン®リフト™リド(旧 レスチレン パーレン® リド)
レスチレンリフトリドは、リドよりも硬い製剤です。額のしわを目立たなくするために使用されることも。ジュビダームビスタシリーズのボリューマやウルトラプラスなどと近い硬さがあります。真皮から皮下組織表層に注入し、中等度から重度のしわを目立たなくする目的で使用されています。硬さはありますが、唇・まぶた・鼻といった部位には適応していません。
適応部位
- 額/ほうれい線等
まとめ
ヒアルロン酸注射剤によって、メーカーが推奨している適応箇所が異なるので、同レベルの硬さを持つ製剤でも注入できる箇所に違いがあります。
また、硬さや適応箇所が類似していても、メーカーによって製剤の価格が異なるため、施術費用に差が生じることも。有効性・予算の両方を満たす製剤を取り入れると、肌が凹凸になるなどの失敗するリスクを低減できるでしょう。
このサイトでは、厚生労働省の承認を受けた製剤を扱うクリニックも多く紹介しているので、ぜひクリニック選びに役立ててください。