プラセンタ注射の副作用と注意点について
美白のための美容注射の中でも、代表的なプラセンタ注射について、副作用やリスク、施術時の注意点をまとめています。
プラセンタ注射の副作用とリスクについて知っておこう
悪寒、悪心、発熱などが出る
人によっては摂取後、悪寒、悪心、発熱、発赤、発疹などの症状があらわれる場合があります。特に初回の注射後は、微熱が続くことも。2回目以降は、落ち着いてくることが多いようです。
また、注射部位の疼痛・発赤などの症状があらわれる場合がありますが、数日で治まります。気になると思いますが、なるべく患部に触れないようにしましょう。
もし痛みやかゆみが長く続き、熱をもつ場合には、クリニックへの受診をおすすめします。
原材料の違い
まずプラセンタの原料について簡単にご説明します。
現在、クリニックで使用されているプラセンタはヒト由来のみです。化粧品に用いられるプラセンタの主流は豚や馬がほとんどですが、以前は牛の胎盤が使われていたこともありました。しかし、狂牛病(BSE)の発生以降、日本では牛のプラセンタの製造や販売は行われていません。
輸入品では羊のプラセンタもありますが、BSEが発生していないオーストラリアやニュージーランド産のものがおすすめです。豚のプラセンタの場合、国産の清潔な環境で飼育された豚から採取されたものは、より安全性が高いといわれています。
馬は体温が高く寄生虫が繁殖しにくく、多くの場合、血統が確かなサラブレッドの胎盤を使用しています。そのため価格は高くなりますが、より安全性を求める方にはおすすめです。
原料によるショック、アレルギー
厚生労働省に認可されているプラセンタ製剤の「ラエンネック」「メルスモン」はヒト由来のタンパク質やアミノ酸を含みます。そのためアレルギー体質の人が使用すると、喘息などのアレルギー悪化やショック症状を起こす可能性も。著しく体力が低下しているときは、特に副作用が出やすくなるので注意が必要です。
献血の制限も
厚生労働省の指示により、ヒト由来のプラセンタを使用したことのある人は献血ができなくなります。
厚生労働省から医薬品として認められているプラセンタ、「ラエンネック」「メルスモン」はどちらもヒト由来のプラセンタです。定期的に献血をしている人、献血をする予定のある人は注意しましょう。
投与方法によってはリスクが高くなる
プラセンタを使用している医療機関では、皮下注射(ツボ注射を含む)、筋肉注射のほか、各クリニックの判断に基づいて静脈注射、点滴注射が行われています。
皮下注射や筋肉注射については、製造者およびこれまでの長い使用経験から、重篤な副作用が起こる可能性は低いと言われています。
しかし、静脈注射では、ショック症状が起こったという報告があり、日本胎盤臨床医学会では、静脈注射を推奨していません。静脈に投与する点滴も同様です。
関節を包んでいる筋である関節包に注射する関節腔内注射や、皮下組織にプラセンタを埋め込む埋没療法についても、これらの施術法を実施しているクリニックは少なく、安全性は確立されていません。
プラセンタを注射する場合には、効果だけでなく、安全性も考慮した上で、治療法を選択するようしましょう。
痛み
プラセンタ注射に限らず、注射を打つ場合、針を刺す痛みが伴います。特に筋肉注射は、皮下注射より痛みがあるといわれています。
こまめな摂取が必要
プラセンタ注射は、一度きりでは効果を実感できないことが多く、こまめに摂取する必要があります。はじめのうちは1週間に2、3回、慣れてきたら2週間に1回くらいのペースがいいといわれています。
プラセンタ注射についてもっと知りたい人は
プラセンタ注射についてもっと知りたいという人のために、プラセンタ注射をする上で気になる効果や注射を打つタイミング、副作用などを詳しく調べています。
プラセンタ注射についてこのほかにもくわしく知っておきたい方は、下記にプラセンタ注射の基礎知識一覧がありますので、併せてお読みください。
クリニックに行く前にチェックしておくことをおすすめします。
プラセンタ注射を受けられる全国のクリニック
全国のプラセンタ注射を受けられるクリニックを調査しました。東京都内15エリアのほか、各都道府県別にまとめてあります。クリニックを調べたい方はぜひご覧ください!

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